連日、『速歩』について、
クライアントの皆さまからご質問をいただくことが多かったので、こちらでもご回答させていただきます。
最新の研究では日本人の全身筋肉量は、
40歳を過ぎると減少することが明らかになりました。
現在、高齢者の定義は、
世界保健機関(WHO)によると、
『65歳以上の人』です。
つまり、実は高齢者の手前である中年期から、
筋力低下が始まっているわけです。
近年、介護保険の要介護認定者になることを予防する目的で、転倒予防教室、認知症予防教室などが開かれています。
✔サルコペニア
(高齢期にみられる骨格筋と筋力の減少。診断基準は、握力が男性28kg未満・女性18kg未満、通常歩行速度1m/秒未満、骨格筋量の測定で判断されます。)
✔ロコモティブ・シンドローム
(高齢期にみられる骨格筋、骨、関節の機能低下により、立つ・歩く移動能力が低下した状態。判断基準は、椅子から片脚で立つことができるのかなどで判断されます。)
✔フレイル(高齢期にみられる身体的・精神的機能の予備能が低下することで脆弱化し、日常生活障害・要介護状態などの転帰に陥りやすい状態。)
(つまり、日常生活を常にギリギリの状態で過ごしており、少しの負担で一気に弱ってしまう状態。)
これらの言葉は、
よくメディアで見聞きするようになりました。
そんな中、先日放送された、
NHK『あしたが変わるトリセツショー』
で取り上げられた、
筋肉アンチエイジング術の『ちょこっと速歩』。
高い健康意識をお持ちの皆さまは、
さっそく、運動習慣の一つに取り入れていらっしゃいました。
速歩をすることによって、
『速く歩ける』『生活習慣病』『睡眠の質』
『体温調節機能』『骨粗鬆症』『認知機能』
などの改善効果が期待できるといわれているからです。
ちょこっと速歩を行う3つのポイントは、
①姿勢(まっすぐの背筋、かかと接地、大股で歩く)
②息が上がって少しキツいと感じる歩行速度
③一度に1分以上、合計60分/週
・・・ところが、お身体をよくしようと速く歩くことで、かえってお身体の不調を招いてしまう可能性がございます。
・・・『安全な速歩』をするためには、
以下の3つの主な前提条件が重要だと考えます。それは、、、
✔︎関節痛がなく、『通常』速度で歩ける
✔︎大股になれる股関節、膝、足首の『柔軟性』がある
✔︎目を開けた片脚立ちで5秒間保持できる
これらの、
『痛みのない関節』
『柔軟な筋・関節』
『ご年代相応のバランス能力』
は、追い抜かれないで歩けるための基本的身体機能といえます。
例えば、股関節の柔軟性が硬いまま
『速歩』をすることで腰が痛い。
『速歩』を意識しすぎて足がもつれてしまい、
転んでしまう。
こんなことが起きてしまうわけです。
もしも、
このような不調でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
安全な『速歩』ができるためのお身体づくりを、
一緒に目指しませんか?
【コラム執筆・監修者】
株式会社陽の手
代表取締役
整体院 Body Salon 陽
代表理学療法士 内山陽介
【経歴】
2008年 理学療法士免許取得
2021年 整体院 Body Salon 陽 開業
2023年 株式会社陽の手 設立
【資格・修了】
●日本理学療法士協会
- 運動器認定理学療法士(2017年取得)
- 介護予防推進リーダー
- 地域ケア会議推進リーダー
- フレイル対策推進マネジャー
●日本救急医学会
- ICLSコース修了
●International Schroth-3dimensional Scoliosis Therapy®︎(国際シュロス3Dセラピー)
- 国際認定シュロスセラピスト(側弯症)
●DGMSM-JAPAN(ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー)
- LBB全コース&HAS全コース修了
●Japan Fascial Manipulation® Association(日本筋膜マニピュレーション協会)
- LEVELⅠ、LEVELⅡコース 筋骨格系全コース修了
●IPNFA(国際PNF協会)(PNF:固有受容器神経筋促通法)
- LEVELⅣコース修了
●日本胸部外科・呼吸器・麻酔科学会合同
- 呼吸療法認定士
●NASM(全米スポーツ医学協会)
- PES(パフォーマンス強化スペシャリスト)
●日本パラスポーツ協会
- 公認パラスポーツ指導員
●ヨーロッパ ゴルフフィジオセラピー&ゴルフメディカルセラピー協会ジャパン
- ゴルフフィジオトレーナー
●Dr. Vodder Academy International
- リンパ浮腫MLD/CDT認定セラピスト
●ライフプランニングセンター(厚生労働省後援)
- がんのリハビリテーション研修修了
- 新リンパ浮腫研修修了
●がん研有明病院
- リンパ浮腫研修修了