あなたの座る姿勢は大丈夫?
座っていて、こんなことはありませんか?
・座っていても腰が痛い
・猫背が気になる
・身体が左右どちらかに傾いている
・立ち上がった時に腰が伸びない、固まっている
・無意識に足を組んでいる
・机に肘をついている
など。これらはすべて、良い座位姿勢を維持できない問題が生じています。
ボディサロン陽には「身体のゆがみが気になる」と訴えて来院される方が増えています。
もちろん、痛みや痺れの症状でお困りの方も多いですが、原因を探ると姿勢の崩れが伴っていることがほとんどです。
良い姿勢つくり、方法を間違えていませんか?
普段から不良姿勢にならないよう意識することはとても大切です。しかし、考えてみてください。長年酷使してきたお身体です。積み上げてきた癖から発生した根強い姿勢の崩れは多少意識しただけでは治りません。
例えば、猫背だからといって意識的に無理に背中を反らしているだけでは非効率的です。無駄な体力を使ってしまったり余計に腰を痛めたりと逆効果になる可能性があります。
本当に良い姿勢を作るためにはゆがみを出している根本原因の改善と日常的な不良姿勢が改善されなければなかなか身に付きません。
不良姿勢の原因は?
私たちの身体は一つのチェーンのようにひとつながりになっています。骨、筋・筋膜、血管、神経などそのすべてが該当します。どこかで捻じれや硬さ、弱さなどが生じると、それにつられて二次的に別の部位に負担が出てきます。
不良姿勢の根本を見つけよう
例えば座る姿勢で考えてみましょう。
「座っているときに背中が伸びなくて腰が痛くなる。」と訴える方がいます。特徴として目につくのは、やはり丸まった背中です。では、背骨をまっすぐに矯正すればこの訴えはなくなるのでしょうか?
なぜ猫背になっているのかを診ていくと、こんな現象もみえてきます。
・スマホ首のように頭が前に突き出ている
・骨盤が後ろに倒れている
・骨盤を起こすだけの股関節まわりの柔軟性がない
・背中をまっすぐ伸ばした位置で支えられるだけの筋力がない
どれが猫背と関係しているのでしょうか。先述したように、身体はすべて繋がっています。これらは相互に関連し合い、このどれもが「背中が伸びない」ことに影響しているのです。
たまたまご自身で気になった点が背中が伸びないことであって、ゆがみを起こす誘因はいくつもあるわけです。ただ単に、症状を感じている部分や気になっている部分だけを修正するだけでは良い姿勢を保つことは難しいということです。
環境設定からの工夫
姿勢には環境面も大きく影響してきます。
例えば、机とイスの高さです。体格に対して椅子が低すぎると骨盤はより深く後ろに倒れやすくなります。反対に高めに設定すると、股関節まわりの筋の硬さの影響が少なくなるので骨盤が起こしやすくなります。
クッションやタオルなどを腰の後ろに入れて姿勢をサポートすることや、坐骨の下において高さを出すのも工夫の1つです。低すぎる机は頭を前へ突き出し、猫背の姿勢を助長させます。
デスクワークが多い方はパソコン画面の位置なども影響してきます。姿勢がつらいと感じたら少し位置を変えてみて楽な姿勢を探してみましょう。
不良姿勢からの影響
不良姿勢を続けると、歪んだストレスにより骨・関節の変形や更なる痛みが生じるのはイメージしやすいと思います。しかし、影響はそれだけではありません。
猫背になることで胸郭や内臓は圧迫され、便秘や呼吸のしにくさなどが生じます。また、筋膜の繋がりは顔や頭にまであります。歯の噛み合わせ不良や顔や体のむくみ・たるみなど全身に悪影響をもたらします。
今回は座位姿勢を例に説明しましたが、立位姿勢や歩き姿勢、スポーツ動作の中での姿勢など、どれも同じで、その不良姿勢や不良動作が起きている背景には根本となる原因があります。
不調を感じる部分から離れた部位に原因があるかもしれません。改善のためには、適切な評価と治療が必要です。
姿勢を根本から変えたい、あなたへ
ボディサロン陽では、今お困りの症状に対し、「なぜそうなっているのか」の根本原因の追究に力を入れています。あなたの原因を突き止め、日常生活での注意点などもお伝えしますので、ぜひお気軽にご来院ください。
コラム執筆・監修者
株式会社陽の手
整体院 Body Salon 陽
代表取締役 内山陽介
厚生労働大臣認定 理学療法士
【経歴】
2008年 理学療法士免許取得
2021年 整体院 Body Salon 陽 開業
2023年 株式会社陽の手 設立
【資格・修了】
●日本理学療法士協会
• 運動器認定理学療法士(2017年取得)
• 介護予防推進リーダー
• 地域ケア会議推進リーダー
• フレイル対策推進マネジャー
●日本救急医学会
• ICLSコース修了
●International Schroth-3dimensional Scoliosis Therapy®︎(国際シュロス3Dセラピー)
• 国際認定シュロスセラピスト(側弯症)
●DGMSM-JAPAN(ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー)
• LBB全コース&HAS全コース修了
●Japan Fascial Manipulation® Association(日本筋膜マニピュレーション協会)
• LEVELⅠ、LEVELⅡコース 筋骨格系全コース修了
●IPNFA(国際PNF協会)(PNF:固有受容器神経筋促通法)
• LEVELⅣコース修了
●日本胸部外科・呼吸器・麻酔科学会合同
• 呼吸療法認定士
●NASM(全米スポーツ医学協会)
• PES(パフォーマンス強化スペシャリスト)
●日本パラスポーツ協会
• 公認パラスポーツ指導員
●ヨーロッパ ゴルフフィジオセラピー&ゴルフメディカルセラピー協会ジャパン
• ゴルフフィジオトレーナー
●Dr. Vodder Academy International
• リンパ浮腫MLD/CDT認定セラピスト
●ライフプランニングセンター(厚生労働省後援)
• がんのリハビリテーション研修修了
• 新リンパ浮腫研修修了
●がん研有明病院
• リンパ浮腫研修修了