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認知症って?

 認知症とは脳の病気や障害などにより機能が低下し記憶や理解力が衰え、日常生活や対人関係に支障が出る状態のことです。

 現在、日本では65歳以上の約6人に1人が認知症を患っているとされています。高齢化社会が進む日本では、認知症の数も増加傾向になると予測されています。家族、友人、自分自身も含め、認知症は誰にでも発症する可能性があります。予防や対策、周囲のかかわり方や環境からの影響など理解を深めておくことが大切です。

 

認知症の種類

・アルツハイマー型認知症

 脳の神経細胞が変性して減っていきます。ゆっくり進行し、脳全体が萎縮していくため、身体の機能も低下します。認知症の中で半数以上と最も多いです。

 

・脳血管性認知症

 全体の約20%で、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害の影響で生じる認知症です。障害される脳の部分によって症状が異なるため、できることと難しいことが分かれ、突然症状が出現したり変動したりするなど、「まだら認知症」とも言われる症状が特徴です。

 

・レビー小体型認知症

 幻視や幻聴、小刻み歩行や動作が遅くなるなどで転びやすくなるパーキンソン症状などがみられます。認知症全体の約20%を占め、進行が速いのが特徴です。

 

・前頭側頭型認知症

 前頭葉と側頭葉の萎縮などで理解力や性格的な部分の症状が出ます。同じ言動を繰り返す、言葉がなかなか出ない、身だしなみを気にしない、相手に対しての配慮や感情の抑制ができないなどの症状が特徴です。

 

・これらは高齢での発症のイメージがありますが、若くても認知症を発症する若年性認知症というケースもあります。

 

認知症ってどんな症状があるの?

中核症状

記憶障害(もの忘れ) →今さっき聞いたことが覚えられず、繰り返し質問します。

見当識障害     →場所や時間、季節などがわからなくなります。

理解・判断力の低下 →言われたことの理解が遅くなり、混乱します。

実行機能障害    →慣れた家事や仕事の手順や計画立てが難しくなります。

失語・失行・失認  →言葉が出なかったり、着替えや食べる動作がわからなくなったりします。

 

行動・心理症状

もとの性格や環境などの影響に加えて中核症状を受け、自信を喪失したり、やる気がなくなったり、被害妄想が出るなどの心理的・精神的症状が現れます。

 

加齢による単なる物忘れ?それとも認知症?

 加齢による単なる物忘れと認知症を完全に区別するのは難しいですが、参考程度に違いを紹介します。

・物忘れにおいて、加齢による方は自覚がありますが、認知症の方は自覚がありません。

・加齢により、ごはんの内容が思い出せないという事はありますが、認知症の方はご飯を食べたという体験そのものを忘れてしまいます。

・加齢により人の名前や物の場所を思い出せないなどはありますが、認知症の方は新しいことが覚えられなかったり、大事な予定を忘れてしまうなどがあります。

 

認知症予防と対策は?

早期発見・早期治療を

健常者と認知症の中間にあたる、軽度認知障害(以下MCI:Mild Cognitive Impairment)という段階があります。MCIの5定義↓

 〇本人またはご家族から記憶障害の訴えがある

 〇日常の生活は問題なく過ごせる

 〇全般的な認知機能は問題ない

 〇年齢や教育レベルの影響では説明できない記憶障害がある

 〇認知症ではない

日常生活には支障がない状態のため、気がつかないうちに症状が進行しやすいです。厚生労働省の発表では、65歳以上の4人に1人はこのMCIと認知症であるといっています。

 このMCIを放置すると、1年で10%、5年で40%の人が認知症へ移行してしまうといわれています。これとは反対に、適切な予防と治療をすることで15~40%の人は回復、または発症を遅らせることができるともいわれています。早期発見と正しい対処で認知症への進行を遅らせる効果が期待されます。

しかし、治療により症状が緩和するものもありますが、既に中等度の認知症へ移行されている場合では、根本的な完治療法は現在ありません。この場合は症状の進行を緩やかにできるよう対策をしていきましょう。

 

運動習慣をつけよう!

・国立長寿医療研究センターの発表では、MCIの段階で『コグニサイズ』といわれる『脳の認知機能トレーニング』と『全身のエクササイズ』を組み合わせた運動が、認知機能の低下を抑制するといわれています。全身運動による脳血流量の増大のタイミングで脳トレーニングを同時に行う点に有効性があります。

・具体的には『全身運動』と『しりとり』『計算』を同時に行ないます。私自身試しにコグニサイズをしてみると、はじめは手足を動かしながら計算することが難しく上手くできませんでした。しかし、回数を重ねるごとに慣れてきて笑いながら楽しくできるものだと体感できました。

・また、1日の歩行距離は、3年後6年後の私たちの認知症の発症リスクに関わるといわれています。71歳~93歳の人は、1日約3㎞以上歩く群に比べて、1日400m~1.6㎞の群では、認知症の発症リスクが1.8倍高まってしまうそうです。

・適度な有酸素運動や筋力トレーニングなど、1日30分程度、週3回以上の運動を続けている高齢者は認知症のリスクが低いといわれています。運動の中にゲームを交えたり、数を数える、手遊びを入れるなどの簡単な課題を組み合わせると、脳に刺激が入りより効果的です。

 

食生活に注意しよう!

・低タンパクや低脂肪などは認知症リスクを高める可能性があるといわれています。炭水化物の摂り過ぎも同様です。たんぱく質を中心に野菜や果物、魚などをしっかりとり、バランスの取れた食事を心がけましょう。

 

活動と参加に機会を作ろう!

・趣味の活動や食事などを通して、外出の機会を作りましょう。

・料理やガーデニングなど考えながら手を動かすことは脳が活性化します。

・グランドゴルフや体操教室なども楽しみながら人との交流ができるのでおすすめです。

・その他にも、ストレスをため込まず規則正しい生活を送り、睡眠不足や喫煙、過度の飲酒などに気を付けましょう。

 

周囲からのサポート

 認知症をかかえる本人は、なぜ忘れてしまうのか、なぜ、昔みたいにできないのか、周囲がなぜイライラしているのか、それ自体がわからないので困惑し、いちばん不安な思いをされています。家族も不安な気持ちになるでしょうが、責めたりせずに、理解をもってより自然にサポートすることが大切です。

早めに気づき、医療機関へかかったり、介護・福祉サービスの利用も方法の一つです。

 

コラム執筆・監修者

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株式会社陽の手

整体院 Body Salon 陽

代表取締役 内山陽介
厚生労働大臣認定 理学療法士

【経歴】
2008年 理学療法士免許取得 

2021年 整体院 Body Salon 陽 開業

2023年 株式会社陽の手 設立

【資格・修了】
●日本理学療法士協会
• 運動器認定理学療法士(2017年取得)
• 介護予防推進リーダー
• 地域ケア会議推進リーダー
• フレイル対策推進マネジャー
●日本救急医学会
• ICLSコース修了
●International Schroth-3dimensional Scoliosis Therapy®︎(国際シュロス3Dセラピー)
• 国際認定シュロスセラピスト(側弯症)
●DGMSM-JAPAN(ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー)
• LBB全コース&HAS全コース修了
●Japan Fascial Manipulation® Association(日本筋膜マニピュレーション協会)
• LEVELⅠ、LEVELⅡコース 筋骨格系全コース修了
●IPNFA(国際PNF協会)(PNF:固有受容器神経筋促通法)
• LEVELⅣコース修了
●日本胸部外科・呼吸器・麻酔科学会合同
• 呼吸療法認定士
●NASM(全米スポーツ医学協会)
• PES(パフォーマンス強化スペシャリスト)
●日本パラスポーツ協会
• 公認パラスポーツ指導員
●ヨーロッパ ゴルフフィジオセラピー&ゴルフメディカルセラピー協会ジャパン
• ゴルフフィジオトレーナー
●Dr. Vodder Academy International
• リンパ浮腫MLD/CDT認定セラピスト
●ライフプランニングセンター(厚生労働省後援)
• がんのリハビリテーション研修修了
• 新リンパ浮腫研修修了
●がん研有明病院
• リンパ浮腫研修修了

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