せっかく手術したのに痛みがとれない・・・?
みなさんは、こんな経験や言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
・股関節や膝の痛みを取るための人工関節置換術
・脊柱管狭窄症や坐骨神経痛による痛みやしびれを取るための固定術や除圧術
・腰や首のヘルニアを除去する手術
痛みやしびれを取り除く為に外科的手術を選択される方も多いでしょう。
しかし、手術をしたからと言って必ずしも症状がゼロになるわけではありません。手術後も痛みや違和感が残り、日常生活に支障が出ている方も多いのが現状です。せっかく痛みから逃れるために仕方なく手術をしたのに、「手術をしなければよかった」と訴える方もいらっしゃいます。それらの悩みを抱えて当院へ足を運んでくださる方も多いのです。
本当にその手術は必要なのでしょうか?
なぜ、手術をしたのに痛みが残るのでしょうか?
ここではその疑問に対して、整体院での関わり方や考え方をお伝えします。
そもそも、痛みやシビレの原因は?
レントゲンやMRIの結果が答えではない?
画像上で脊柱管狭窄症やヘルニアの兆候がみられたとします。実際に痛みやシビレの症状がある場合、果たして本当にそれらが原因となっているのでしょうか。
実際に狭窄症やヘルニア自体が直接的に痛みやシビレなどの症状を生じているのは全体の1~2割程度といわれています。
もちろん手術をしなければならない状態もありますが、多くの場合は筋・筋膜性の疼痛や不良動作・不良姿勢による関節や靭帯へのメカニカルストレスが原因で痛みやシビレを生じています。
その不調はどこから始まったのかが重要!
よく「変形している」「軟骨が擦り減っている」などの言葉を耳にしますが、そもそも、なぜ変形してしまったのかを考えてみましょう。
関節が負担なく動くためには筋力や柔軟性はもちろんですが、歪みのない身体が大切です。不良姿勢や不自然な動作を繰り返していると、気がつかないうちに身体はどんどん歪んでいきます。歪みが起きると、必要以上に負荷のかかっている筋肉では緊張が高くなり硬くなります。反対に、働かない筋肉は弱化したりしていきます。その結果、本来の正常な関節の位置関係も崩れていきます。バランスの崩れた状態で関節に体重がかかると大きなストレスとなります。
痛みがなければ問題ない?
大抵の場合、痛みがないと気にすることは少ないので、問題なく動けてしまいます。しかし、その間にもストレスは蓄積され続けています。痛みを感じて初めて注意が向くわけですが、その時には痛みやシビレが慢性化しやすくなっていることが多いでしょう。
この様な状態で手術をしたからといって痛みがなくなるわけではありません。
手術に対する考え方として重要なこと
関節自体は人工物により整うかもしれませんが、ストレスを与えていた姿勢や動作が変わらなければ、同じストレスがかかり続けます。また、ただ手術をしただけでは、もとの筋膜や脂肪体のかたさが勝手になくなるわけではありません。ましてや、手術で筋肉や皮膚を切開するので、更なる硬さが加わります。筋肉もダメージを受けるので、筋力強化をより一層図らなければいけません。
整体院での施術としてはなにをするの?
まとめると、整体院での術後治療として必要な項目としては以下のものがあげられます。
・術創部とその周囲の筋、筋膜、脂肪組織などの柔軟化
・筋力トレーニング
・不調部位と相互に影響が出そうな隣接部位などの総合的評価と治療
・正しい姿勢や適切な関節の位置関係でのパフォーマンス練習
・再発予防
これらは、ケガによる整復術や固定術、縫合などでも同じです。術創部は皮膚も脂肪組織も筋・筋膜、時には関節包や靭帯まで傷ついている場合があります。
術創部などの傷は触るのが怖い、大事にするなどのイメージが付きやすいですが、それは逆効果です。損傷や侵襲を受けた部分は組織修復の過程で硬くなり、癒着してしまいます。それにより、新たな痛みや可動域制限などが生じ、「手術をしたのに痛みがとれない」「重たい感じがする」などに繋がってしまうわけです。適切な術後の介入が必要になります。
また、術前または手術を回避するための内容としても、術創部はないものの、上記と同様の項目があげられます。
なるべく手術をしたくない!手術したけど痛みがとれない!あなたへ
ボディサロン陽では、できるだけ手術をしなくて済むような身体づくりのサポートを心がけています。今お困りの症状は何によるものなのか。その原因の特定と対策を徹底的に追求し、わかりやすくお伝えします。必要のない手術を避けたい方や手術後の不調でお悩みの方はぜひ、お気軽にいらしてください。
コラム執筆・監修者
株式会社陽の手
整体院 Body Salon 陽
代表取締役 内山陽介
厚生労働大臣認定 理学療法士
【経歴】
2008年 理学療法士免許取得
2021年 整体院 Body Salon 陽 開業
2023年 株式会社陽の手 設立
【資格・修了】
●日本理学療法士協会
• 運動器認定理学療法士(2017年取得)
• 介護予防推進リーダー
• 地域ケア会議推進リーダー
• フレイル対策推進マネジャー
●日本救急医学会
• ICLSコース修了
●International Schroth-3dimensional Scoliosis Therapy®︎(国際シュロス3Dセラピー)
• 国際認定シュロスセラピスト(側弯症)
●DGMSM-JAPAN(ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー)
• LBB全コース&HAS全コース修了
●Japan Fascial Manipulation® Association(日本筋膜マニピュレーション協会)
• LEVELⅠ、LEVELⅡコース 筋骨格系全コース修了
●IPNFA(国際PNF協会)(PNF:固有受容器神経筋促通法)
• LEVELⅣコース修了
●日本胸部外科・呼吸器・麻酔科学会合同
• 呼吸療法認定士
●NASM(全米スポーツ医学協会)
• PES(パフォーマンス強化スペシャリスト)
●日本パラスポーツ協会
• 公認パラスポーツ指導員
●ヨーロッパ ゴルフフィジオセラピー&ゴルフメディカルセラピー協会ジャパン
• ゴルフフィジオトレーナー
●Dr. Vodder Academy International
• リンパ浮腫MLD/CDT認定セラピスト
●ライフプランニングセンター(厚生労働省後援)
• がんのリハビリテーション研修修了
• 新リンパ浮腫研修修了
●がん研有明病院
• リンパ浮腫研修修了